加・BC州政府、地化学調査等に2,500万ドルの助成金

　ブリティッシュ・コロンビア(BC)州及びユーコン準州鉱業協会の年次総会において、BC州知事のG.キャンベル首相は、BC州の鉱業の経済活性化を目的として、法案認可が得られれば、地化学調査に2,500万ドルの助成金を支給することを発表した。
　地化学調査は鉱徴地を割り出すために必要な地質調査やデータ集積を行う資源開発の基盤となる重要な調査で、これらの情報をもとに総合的な最新データや地質図が作成される。
　2003年、BC州及びユーコン準州鉱業協会は、BC州が鉱業投資促進のために設置したTask Forceに対してBC州は地質図作成に関する事業が他州と比べると20年遅れており、地化学調査に巨額投資がなければ、1：50,000スケールの地質図が出来上がるまでに今後140年はかかるだろうと指摘していた。2001年以来、探鉱投資額は4倍に増え、BC州の鉱業は急激に伸びており、同鉱業協会の指摘を受けて州政府は地化学調査に力を入れ、BC州への探鉱投資のさらなる拡大を図ることにしている。2,500万ドルのうち、2,000万ドルは探鉱のための地化学調査に、残りの500万ドルは石油ガス産業と共同でBC州の中央部地域において産業創出の様々な機会を生み出すことに使われる予定。