ニュース・フラッシュ
2005年2月14日
バンクーバー
中塚正紀
加・Teck Cominco社、2004年会計報告を発表
Teck Cominco社が、2004年会計報告を行ったが、2004年第4四半期は前4四半期を47%上回る2.85億ドルの収益を上げ、5期連続で利益を上げた結果、年間収益でも6.17億ドルという記録的な実績を上げ、また、2003年末の負債額6.65億ドルから2004年末は現金残高で9.07億ドルと、かつてない好成績を収めたことを発表した。好成績を挙げた大きな要因は石炭需要の増大で、石炭生産のグロスキャッシュフローは2003年の3.14億ドルから11億ドルに増加した。
また、Trail、Red Dog、Highland Valley Copper and Antaminaの運営で営業利益が上がっており、Highland Valley Copperでは営業利益は2003年の0.3億ドルに比べ、2004年は1.62億ドルで、これは銅価格の上昇とモリブデンから得た収入が大きいとされている。2004年の全体運営利益は11億ドルで2003年より8.54億ドル増加している。第4四半期の銅生産が2003年の同時期を上回ったのは、品位の高い鉱石が採掘されたことに加え、処理能力を高めたことが要因となっている。この結果、銅の売り上げは、2003年第4四半期は6.94万トンだったが、2004年には9.91万トンまで上がった。この他、LMEの1ポンド当たりの平均価格は銅1.40USドル、亜鉛0.51USドル、鉛0.43USドルで、第4四半期には価格が前年同時期に比べそれぞれ、50%、19%、59%上昇している。USドルが下がったことも価格の上昇の原因となっている。なお、業績の好転により、1年前20ドル前後だった同社の株価は、昨日、40.35ドルとなった。
