ニュース・フラッシュ
2005年2月15日
調査部
鈴木 徹
2004年の新規鉱業投資が1999年以降最高額となる
Raw Materials Group社の調査によれば、2004年12月四半期の新規鉱業プロジェクトは45件が発表され、これに対する投資額は60億ドルを超えることがわかった。これは同社が調査を開始した1999年以降最高額であり、7四半期連続で増加している。
世界の鉱業プロジェクト(プレFS段階から鉱山開発中まで)は2004年末で1,700件以上あり、その資本支出は1,220億ドルに相当する。このうちアクティブなプロジェクトは1,040億ドルであり、残りの180億ドルは、追加資本待ちか金属価格上昇待ちとなっている。アクティブなプロジェクトは前年比15%増で、金属価格の急騰と中国が牽引する需要好調が主要因となっている。
アクティブなプロジェクトの地域別内訳は、中南米が35%でトップであり、以下大洋州20%、アフリカ15%、アジア12%、北米(米、加)11%、欧州7%となっている。特に中南米での投資額が増えている。詳細については、Mining Journal, Feb. 4, 2005を参照。
