メキシコ・2004年銀の輸出32%増

　地元紙等によると、メキシコ銀行(Banxico)発表の情報では、銀の輸出額は2003年482.3百万USドルから2004年637.4百万USドルへと32%増加した。
　Bullion Market Association社によると、2004年の銀価格は14%増加し、2004年4月には8USドル/オンスの最高値を記録した。
　Deutsche銀行は、銀は投資需要の増大や世界の写真業界からの需要の高まりを理由とし、2004年には世界の銀の需要増大と在庫不足の差が大きくなり供給不足だった。
　一方、Rodolfo Nanvarrete社のVector分析代表は、金属価格の将来の相場を、中国経済の加速的成長と、米国及び日本経済の着実な回復による需要が闊達で、更には生産者側での赤字削減を目的に在庫が減少したと分析する。
　因みに、メキシコは世界第1位の銀生産国であり、ペルー、豪州、中国、ポーランドが続く。その中で、メキシコは91.7%をEU、4%を日本へ輸出する。
　更に、Deutsche銀行は、今後2007年までUSドルがEuroに対して弱く、銀への投資意欲は増大するとしている。