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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ニッケル レアメタル
2005年2月25日 ロンドン 嘉村 潤

マダガスカル・Ambatovyニッケル・プロジェクトのFS結果をDynatec社(加)が発表

 Dynatec社(加)は、2月24日、同社が実施しているマダガスカルのAmbatovyニッケル・プロジェクトについて、FSの結果、世界で最もコストの低いプロジェクトとなる可能性を確認したと発表した。FSの主要点としては、ニッケル年産6万t、コバルト年産5,600t、硫酸アンモニア18.6万tの生産能力で設計、確認・推定埋蔵量は125百万t(Ni:1.04%、Co:0.099%、カットオフ品位Ni 0.8%)、27年のプロジェクト・ライフ、既存の冶金プロセスのみ使用する前提で、最初の10年間のニッケル生産のC1キャッシュ操業コストは0.67 USドル/lbと世界で最も低いレベル。ベースケース(Ni:3.50 USドル/lb、Co:10.00 USドル/lb)の資本コストは13.45 USドル/lb、すなわち22.5億USドル、RORはベースケースで11.1%、1980~2003年平均ケース(Ni:4.07 USドル/lb、Co:18.65 USドル/lb)で16.4%、割引率10%の正味現在価値(NPV)はベースケースで168百万USドル、1980~2003年平均ケースで1,038百万USドルとなっている。
 同社は、特にニッケル・ラテライト鉱床の処理を得意とする会社で、2003年より、契約ベースでの技術提供からプロジェクトの直接所有へ方針転換、本プロジェクトもPhelps Dodge社から2003年8月に53%の権益を取得、さらに2005年1月末、Phelps Dodge社に同社の株式等を発行することで100%権益獲得を発表していた。

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