ニュース・フラッシュ
2005年2月28日
バンクーバー
宮武修一
Barrick Gold社、2004年会計報告と2005年生産見通し
Barrick Gold社は2004年第4四半期の収益を1.56億USドルと公表した。これは2004年第4四半期の0.77億USドルから倍増した水準。今期の産金量は117万ozと、2004年同期の130万ozから減少。また生産コスト(キャッシュコスト)も今期は221USドルと、2004年同期の199USドルから上昇した。しかし今期の平均金卸売り価格は417USドルと、昨期の394USドルから大きく上昇し、これが増益に貢献した。また同社は2004年来、ペルー税務当局とPierina鉱山の操業に関する1999年、2000年の追徴課税につき争っていたが、2004年10月にBarrick Gold側が勝訴、この貢献も利益には反映されている。
同社によれば、2005年には新たにペルー、アルゼンチン、タンザニアでの採掘を開始予定。これにより同社は2005年には540万ozの生産を見込む(2004年:496万oz、2003年:551万oz)。また同社はネバダ州Pipeline鉱床の拡張など生産の拡大を予定しており、2007年までに680万ozの年間生産量を達成したいとする。
