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ニュース・フラッシュ

2005年3月19日 アルマティ 酒田 剛

キルギス政府、Kara Balta鉱業コンビナートの支配株を売却へ

 地元紙等は、キルギスのKara Balta鉱業コンビナート(KGRK)の支配株が入札で売却されることになったと伝えた。国家資産委員会の広報官が3月11日に明らかにしたもので、今後、資産価値が評価され、入札実行委員会が組織される。キルギス政府が72.28%を所有するKGRKは、ウラン鉱石の精錬処理を中心として、モリブデンとタングステンの生産も行ってきたが、原料調達の問題などから2004年に操業を休止していた。同コンビナートの金精錬工程については2001年にキルギスアルティン公社(Kyrgyzaltyn)に割譲された。
 これとは別に、同国のTanayev首相は、KGRKでのウラン生産を再開するため、ウランを含む黒鉛を原料として英国から輸入・処理することを検討させているとの情報が伝えられた。独のRWE Nukem社が手配した年間1,700~1,800tの原料を輸入し、KGRKで42~60tのウランを生産するというもので、カザフ南部のZarechnoyeウラン鉱床をロシア、カザフスタン、キルギスの3か国で共同開発し、キルギスにも鉱石が供給される計画だったが、一向に進展していない状況が背景にあると見られている。

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