閉じる

ニュース・フラッシュ

2005年3月21日 バンクーバー 中塚正紀

加・First Quantum社、2004年、利益急上昇

 First Quantum社の株価は、過去3か月で17.73ドルから25.40ドルまで上昇しBC州のトップパーフォーマー5社の一つとなった。同社は、18日、銅の高値を反映し、2004年の収益は前年の450万USドルから522%上回り2,800万USドル。第4四半期の利益は930万ドル(2003年同時期は140万ドル)となったと発表した。同社はザンビア側カッパーベルトで操業しているが、2004年は同社100%所有のBwana Mkubwa鉱山で41,546t(2003年29,513t)を生産した。同社は、これからの3年間に毎年一鉱山ずつ開山させる予定で、カッパーベルトでは、近々Kansanshi鉱山で生産を開始、同鉱山の生産も含めると2005年の生産量は136,000t、2006年には223,000tになると推定している。
 カッパーベルトにおける同社の活動は、銅価格が低迷する時代にジュニアカンパニーとして行われ、現在の生産に至っている。また、今後6か月間、銅価格は更に上昇すると考えられ、同社の銅生産操業は絶妙なタイミングで行われている事、同社マネージメントの運営力がアナリストたちに非常に高く評価されている。このためこの中堅銅生産会社に成長した同社は、スイスのXstrata PLC社も買収標的企業として注目していると言われる。

ページトップへ