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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ベースメタル
2005年3月21日 バンクーバー 宮武修一

豪州・Cloncurryプロジェクトで、アイバンホー社新たな銅鉱化帯を把握

 3月21日、Ivanhoe Mines社(本社バンクーバー)は豪州マウントアイザ市の南東160kmで実施しているCloncurryプロジェクトで、新たな酸化鉄銅金(IOCG)型の鉱化帯を発見したことを報じた。同社によれば、オリンピックダム鉱床や同じCloncurry地区のアーネストヘンリー鉱床と同類の鉱化帯とのこと。同社の100%子会社であるIvanhoe Cloncurry Mines Pty. Ltd.は1,600mの予察的なコア試錐を実施したところ、6孔で二次および初成の輝銅鉱を主体とする銅金鉱化帯に着鉱した。主要な分析品位は以下。

孔名 掘進長 着鉱幅 銅品位 金品位
MEHQ-1069 83m~162m 79m 1.45% 0.99g/t
MEHQ-1068 65m~180m 115m 0.96% 0.86g/t
MEHQ-1073 115m~269m 154m 0.81% 0.49g/t

 二次富化帯は地表下100mを越えて分布するなど、ある程度まとまって発達する模様。他方、初成鉱化帯は、その深部およびプロジェクト地域内に広範に分布するとのこと。初成鉱化帯では、変質した堆積岩類・玄武岩中に石英脈および角礫部が生成。これらに輝銅鉱、斑銅鉱、磁鉄鉱が伴う産状を呈するという。
 今後同社は、初成鉱化帯および二次富化帯の品位と規模を把握するための更なる試錐を行う計画。また二次富化帯の鉱石について冶金試験に着手。SX-EW法の適用性を研究する。

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