閉じる

ニュース・フラッシュ

2005年3月28日 北京 納 篤

中国宝鋼集団、less-Niステンレス鋼、non-Niステンレス鋼の開発強化

 中国鉄鋼メーカーである中国宝鋼集団の第1プラントは、less-Niステンレス鋼、non-Niステンレス鋼の開発強化を行っている。これはニッケルが価格高騰を伴う世界的な需給環境の中、ニッケル使用を抑えた製品開発を急ぐ構えである。
 中国の経済発展と中国国民の生活環境の改善により、ここ数年の間のステンレス鋼需要は平均25%以上の伸びを示している。宝鋼集団は2005年のステンレス鋼市場が引き続き活況であると楽観視しており、建築、自動車等輸送、台所用品、機械製造等各部門がその牽引役をするものとみている。
 世界的にもステンレス鋼の生産の増加はニッケルの需要を急激に高めているが、特に中国のステンレス鋼生産によるニッケル需要は急激に高まっている。現時点での計画では、宝鋼集団の第1プラントは主として自動車用排気システム、鉄道車両等の用途向けにフェライト・ステンレス鋼製品及びless-Niステンレス鋼製品、non-Niステンレス鋼製品の強化を図っている。ただ、less-Niステンレス鋼、non-Niステンレス鋼の生産コストは若干低いものの、技術的要求が高い。宝鋼集団の第1プラントは先進技術と先進施設を最大限活用し、所期の目標を完遂させるとしている。

ページトップへ