ニュース・フラッシュ
2005年3月29日
サンティアゴ
中山 健
アルゼンチン天然ガス供給削減でチリ鉱業への影響懸念
アルゼンチンからの天然ガス供給削減が続くなか、3月23日アルゼンチン国内不足分をチリへの供給分の削減で補填する旨のアルゼンチン企画大臣の発言があった。チリ政府は電力不足の心配はないと不安解消に努めているが、電力需要が増大する冬場を控え電力不足が懸念されている。チリ鉱業協会(SONAMI)によると、これまでの電力供給は通常どおりであったが、鉱業セクターは、チリ北部電力連結システム(SING)の最大の消費者であり、天然ガスの代用となる石油も高騰している昨今、今後の供給削減次第では鉱業活動に大きな影響が出かねないと懸念している。