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ニュース・フラッシュ

2005年3月29日 調査部 西川信康

中国のステンレス鋼消費は2015年まで6%成長を予測

 メタルブリテン主催のアジアフェロアロイ会議においてカナダのリサーチ企業であるHatch Consultantは、中国のステンレス鋼消費は2015年まで年率6%成長を持続するという見方を示した。2004年の中国のステンレス鋼消費は約450万tで、世界消費の23%を占めている。但し、ニッケル価格の高水準化の影響でニッケル含有量の少ない200シリーズが中心となっている。同コンサルタントは、2010年までに世界の消費の3分の1に相当する650万に達すると見込んでいる。
 一方、ニッケルの大手生産社であるファルコンブリッジは、PDAC(カナダ探鉱開発協会)総会の中で、世界のニッケル需要は中国を中心としたステンレス需要の成長から2004年から2015年まで、年率4.4%増で拡大していくと予想。2011年までは、十分な鉱山開発プロジェクトがあり、供給面での懸念はないとして、今後、需給はほぼバランスしていくとの見方を示している。

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