ニュース・フラッシュ
2005年3月29日
メキシコ
権藤 浩
Grupo Mexico社子会社のSPCC社とMM社の株式交換、株主総会で合意
地元紙等によると、4月28日、Grupo Mexico(GM)社の子会社であるサザン・ペルー・コパー(SPCC)社の21.1%権益と同子会社のミネラ・メヒコ(MM)社の99.15%権益の相互交換が、SPCC社の株主総会にて合意された。
この手続きは、3月1日、GM社が全株主に対して1億USドルの特別配当金を配布しており、問題なく合意されることが予測されていたもの。
この結果、GM社はSPCC社の株式を54.0%から75.1%へ増加する一方、MM社の株式を100%から0.85%に減少したことになる。GM社は世界第2位の銅埋蔵量を保有するとともに、ニューヨーク市場やペルー市場に上場している鉱山関係企業で、第2位の資本価値を保有したことになる。
地元アナリストによれば、今回のGM社の戦略は、約10億USドルの借金を権益見合いで子会社へ応分に分散することや、税金対策として子会社が本社を有する海外比率を高める戦略と読め、一方、負債軽減に伴い、メキシコ国内においてカナネア鉱山やラ・カリダ鉱山等への投資拡大や新たな投資機会を狙っていると見込んでいる。
