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ニュース・フラッシュ

2005年4月4日 シドニー 久保田博志

Lynas社、豪州初のレアアース鉱山生産開始へ

 Lynas社(豪)は、3月30日、西豪州Laverton付近にあるMount Weld鉱山のF/Sが完了し、鉱石を中国に輸出して抽出・処理することを発表した。同社は初年度粗利益1,500万豪ドル、その後5年間で23%の増益を見込んでおり、世界のレアアース生産の15%を奪う目論見。同社によると中国内モンゴル自治区にある包頭のレアアース鉱山の品位は8%であるのに対し、Mount Weld鉱山の品位は14.8%と高くその競争力を強調している。
 Lynas社は同鉱床の開発のために、露天掘に7,930豪ドル、中国のプラントに4,920豪ドル、Mount Weld鉱山の前の所有者Aston Mining社の残した債務に800万豪ドルを負担することになる。
(参考:JOGMECは、金属鉱業事業団当時、通商産業省の委託を受け、4年間にわたり同鉱床の鉱石からレアアースを回収するための技術開発を実施)

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