ニュース・フラッシュ
2005年4月5日
メキシコ
権藤 浩
ペニョーレス社、Oro de Mezcalaプロジェクトを約75億円で売却
地元紙及び米国金融紙等によると、3月31日、メキシコに本社を置くペニョーレス社の子会社Minera El Bermejal社(ペニョーレス社56%、Newmont Gold社44%の出資によるJV企業)は、Goldcorp Inc.社へOro de Mezcala(オロ・デ・メスカーラ)プロジェクトを70百万ドル(約75億円:107円/ドル換算)で売却したと発表した。
同プロジェクトは、メキシコGuerrero(ゲレロ)州の州都Chilpancingo市とIguala市の中間の山岳地帯に位置し、金の鉱染状鉱床で、ボーリング探鉱等の精密な探鉱により金67tの埋蔵量が確認されている。
今回ペニョーレス社が同プロジェクトの自力開発を断念し、売却に踏み切った最大の理由は、当該鉱区に隣接した周辺には、Goldcorp Inc.社とのJV企業であるWheaton River minerals社が所有するLos Filos鉱区及びNukay鉱区があり、将来的な事業拡大に限界があるためとしている。
なお、ペニョーレス社の2004年の利益は約100億円であるため、今回売却されたプロジェクト規模の大きさを想定できる。
