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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ベースメタル
2005年4月8日 シドニー 久保田博志

豪・CBH社、銀資源を5,000万豪ドルで米国Coeur d’Alene社に売却

 CBH社(本社:豪州シドニー、東邦亜鉛24.62%)及びCoeur d’Alene Mine Corp社(本社:米国アイダホ州)は、4月7日、CBH社が同社のEndeavor亜鉛-鉛-銀鉱山(豪州NSW州)の1,770万ozを上限に銀資源を5,000豪ドルにてCoeur d’Alene Mine Corp社に売却することを発表した。
 Coeur d’Alene社は、当初支出分として2,000豪ドル、Endeavor鉱山がペースト充填を開始した時点で3,000豪ドルを支払い、Endeavor鉱山の精鉱中の銀1oz当たり1.00USドル、埋蔵量が増加した場合には増加1oz当たり0.25USドルと契約2年後から長期銀価格5.23USドルを超える部分については折半とすることで合意。
 同社は、これによって既存の生産、販売網を利用して探鉱・開発リスクを回避しつつ、Endeavor鉱山の銀資源を取得できる一方、CBH社は、Endeavor亜鉛-鉛-銀鉱山の低コストによる深部開発と、Broken Hillでの資源量の獲得、西豪州のSulphur Springs銅-亜鉛鉱床プロジェクトへの投資へ資金を向けることが出来る利点がある。
 Coeur d’Alene社は、米国、南米に鉱山を保有する世界最大の銀生産者、2004年、銀1,410万oz、金13万ozを生産、2005年にボリビア、2006年にはアラスカなどで銀、金鉱山の開発を予定。
 CBH社のEndeavor亜鉛-鉛-銀鉱山は、Korean Zinc社、Pasminco社などを経て2002年より同社100%の所有となり、2004年度は亜鉛7.6万t、鉛2.8万t、銀95万ozを生産、ペースト充填プラントを建設中。

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