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- 鉱種:
- 金 ベースメタル
2005年第一四半期の金鉱山会社の業績
地元紙等によると米ドル高や、生産コストの高騰などを受け、金鉱山会社の第一四半期の利益は減少傾向となった。生産コスト上昇の原因は高騰する燃料価格の他、設備にかかる経費の高騰もあり、たとえば、露天掘り金鉱山では、現在の世界的な鉱山生産の拡大により、運搬に必要な大型トラックのタイヤなどの消耗部品が不足し、部品入手困難となるケースも出てきている。また、アメリカドルは今年はじめ1ユーロが1.31USドルだったのに対し、近日は1.28ドルと強くなったことで金価格が下がったことも原因となっている。唯一、利益上昇が見られたのは、トロントのAgnico-Eagle Mines社で、ベースメタル価格の高騰が5.8%の利益上昇に繋がった。メジャーではBarrick Gold社が、生産量を増やしながら、ヘッジを売却する戦略で、利益減を1.1%に押さえ、ベストパーフォーマーとなった。しかし、アナリストは、インフレの持続とアメリカの財政赤字への懸念から、数か月でユーロが上がり、金価格も上昇するだろうと見ている。
