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ニュース・フラッシュ

2005年4月15日 シドニー 久保田博志

WMC社、Olympic Dam鉱山拡張は露天掘りで

 WMC社は、4月14日の四半期報告で、Olympic Dam銅・ウラン鉱山拡張に関して、鉱化帯の延長を把握することが将来の拡張につながるとのコメントを発表、また、記者の質問に対して、鉱山拡張は坑内掘よりも露天掘が好ましいとの回答を行った。
 露天掘りによる鉱山拡張は、WMC社を買収するとされるBHP社によって行われることになるが、BHP社は拡張に関してはアセスメントを行うとしているものの、開発方法に関しては公言していない。
 拡張されると世界のウラン生産の38%を占めるとされる同鉱山に対しては、環境保護団体からの抗議も予想され、露天掘による開発計画はそのような動きに拍車をかけると懸念されている。
 50億豪ドル規模とされる拡張計画では、埋蔵量を39.8億t、銅生産量を現在の2倍の約50万t/年、ウランを3倍の1.5万t/年(単独ウラン鉱山では世界最大)まで増強されることになる。

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