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ニュース・フラッシュ

2005年4月18日 バンクーバー 中塚正紀

カナダBC州探鉱開発投資額、2005年は大幅に上昇の見込み

 ブリティッシュ・コロンビア州鉱山資源省、Pat Bell鉱業担当大臣は、4月12日Kamloops 探鉱グループの年次総会において、ブリティッシュ・コロンビア州における今年の探鉱開発投資額は50%以上増え、ジュニア企業に1.5億ドル~2.0億ドルの投資が見込まれるとの見解を示した。探鉱申請件数が、4月現在ですでに、1992年来最好調となった昨年の倍に達しており、これは探鉱申請手続きが2005年1月からオンライン化され、簡素化されたことによるもの。また、銅や亜鉛などのベースメタル価格の高騰もこの探鉱投資の活性化に影響している。
 BC州・ユーコン準州鉱業協会の会長David Caulfield氏は、州政府の新しいプログラムGeoscience BCイニシャティブも探鉱の活性化に繋がるだろうと同年次総会で語った。これは地科学研究プログラムで州政府が資金援助しており、2005年は470万ドルの助成金が交付され、鉱業、石油ガス産業、地域住民や先住民、技術顧問団などそれぞれの分野で研究調査を行うもの。地科学研究は鉱物産出確認や場所の割出しなど探鉱計画の基盤となるため、探鉱投資活性化のもっとも重要な要因になると述べている。また、4年前カナダ全体の5%だったブリティッシュ・コロンビア州探鉱投資額は、今年の終わりまでに11%~12%の割合に増加すると予測。
 なお、Pat Bell大臣によれば、現在の一番の問題点は、熟練した技術を持つ人材の不足であり、今月、州政府は技術訓練の為に46万ドルの助成金を出すことを発表。この助成金事業の大部分は探鉱ボーリング調査の中心地となるSmithersで実施を予定。

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