ニュース・フラッシュ
2005年4月26日
サンティアゴ
中山 健
チリ・CODELCO Villaruz総裁CODECLOへの一部民間資本参加を提案
4月18日CODELCO Vilaruz総裁は、CODELCO 2004年度活動国会報告なかで、CODELCOは、今後世界の銅需要増大に答えるため、投資の拡大と増産に必要な資金手当ての方法を検討しなければならないと発表した。20日付け地元紙等によると、同総裁はその方法について、CODECLOは過去3年間国際市場での債権発行により資金調達をおこなってきているが、クレジットリスクが大きいことから他の資金調達の方法の一つとして、CODELCO資本の20%を限度として民間に開放することを提案した。具体的には、チリの民間年金基金を念頭においている模様。これに対して、Dulanto鉱業大臣は、自分は未だCODELCOを民間資本にオープンにすることに関して準備が出来てないと発言。与党キリスト教民主党の次期大統領候補Soledad Alevea氏および与党社会党-民主主義のための政党連合の次期大統領候補Michelle Bachelet氏も元々CODELCOの民営化には反対の立場をとってきたがVillaruz総裁の提案は検討の余地があるとしている。CODELCO法によると、国有化対象となった鉱山においては民間資本を直接的・間接的に組み込むことは出来ないことになっており、憲法改正を伴うことになる。12月の大統領選挙も絡みCODLECO民営化の議論は今後白熱するものと思われる。