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ニュース・フラッシュ

2005年4月26日 サンティアゴ 中山 健

CODELCO、Villaruz総裁、国会で2004年活動報告

 4月18日、CODELCO Villaruz総裁は国会でCODELCO 2004年度活動報告を行った。報告要旨によると、CODELCOは設立以来34年間で最大の収益3,301百万USドルを記録。2004年の資産価値の増加は5,122百万USドルで、2005年1月までに資産価値は20,896百万USドルに達し、年間割引率10%を上回った。この要因は、銅価格の高騰、当初計画を171,000t上回る銅の生産、2003年に生産した200,000tの銅地金ストック売却、当初計画を上回るモリブデン生産増および際立った販売マネジメントによる。
 投資に関しては、500以上のプロジェクトに893百万USドルを投資、とくにCODELCO NorteのMina Sur鉱床の北への拡大およびEl Teniente鉱山拡張計画の見直しを行った。
 技術イノベーションについては、関連プログラムに22百万USドルを投資した。そのなかでも日鉱金属とのJV事業であるBio Sigmaが成果をあげていることを強調。Bio Sigmaは新しいバクテリアのゲノムの95%を解読でき、パイロット試験に進展できる研究が出来ており、試験結果が良好であれば、今年前半から実用化試験を開始することになる。
 中国、インドの経済成長により中長期的に、CODELCOは恵まれた状況にある。2015年から2020年には現在の計画より500,000t多い3百万t前後を生産することになる。この目的を達成するため、技術イノベーションを加速化・強化しなければならない。また負債をリスク化しないレベルに維持しながら、収益を財産に変換することが出来るいくつかのファイナスモデルを考えなければならない。また法律に従って、リーダーシップポジション維持に必要なフレキシビィティーと主体性をもってグローバルマーケットに入っていくことを可能ならしめなければならないと述べている。

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