ニュース・フラッシュ
2005年4月30日
メキシコ
権藤 浩
メキシコ・グルーポ・メヒコ社、2005年第1四半期の純益2.5億USドル
グルーポ・メヒコ(GM)社HPによると、GM社は、2005年第1四半期の売上高1,246百万USドル及び純益251百万USドルと、昨年同期比で各々42.7%増、51.3%増と発表した。
この主要因は、カナネア(Cananea)鉱山で過去10年来の記録的降雨による露天掘採掘場の深刻な浸水の影響による子会社Minera Mexico(MM)社の銅生産量が前年同期比5.1%減、更に子会社SPCC社が同14.6%減にも拘わらず、金属価格は前年同期比でモリブデン285%増及び銅19%増(2005年第1四半期LME平均価格:各々31USドル/t及び1.48USドル/t)に高騰したことによる。
各金属の売上高に貢献した内訳を見ると、金属別売上高は公表されていないため、仮に生産量に価格を乗じて試算した場合、モリブデンは昨年同期比221百万USドル増、銅は同57百万USドル増、亜鉛は同10百万USドル増となる。
なお、売上高に対する生産コストは、前年同期44%から47%に増加しており、金属価格高騰が売上高や純益に大きく貢献したことが伺える。
(注) | 4月23日付け(27日掲載)ニュースフラッシュ(地元一般紙等による)では、「売上高1,282百万USドル、純益303百万USドル」と報告しており、この誤差は、売上高が為替誤差、純益が負債返済金51.6百万USドルを差し引かなかったものと考えられる。 |
