カナダ・Pan American Silver社、メキシコで銀の露天掘プラント建設開始

　地元紙及びPan American Silver社HPによると、同社は、メキシコ・ソノラ州都エルモシージョから南東322kmのAlamo Dorado銀鉱床の露天掘開発計画がソノラ州政府に認可され、プラント建設を80百万USドル以上の資金で着手する。
　この鉱床は、トロント株式市場に上場している探鉱会社で、Pan American Silver社の子会社Comer Bay社が1997年より探査開始し、2002年に平均品位で銀68g/t、金0.26g/t、埋蔵量で銀2.2百万t、金8.4千kgを確認している。
　同計画によれば、プラント操業開始は2006年9月予定、年間生産量は銀142～170千t、金822kg、マインライフ8年、生産コストは銀で3.25ドル/oz以下で、金は副産物クレジットとなる。
　ソノラ州知事の談話によれば、この開発により、直接雇用180名、間接雇用900名が計画されている。
　Pan American Silver社は、ペルー、ボリビア及びメキシコにおいて、現在5鉱山を操業し、年間約377tの銀を産出する世界的な主要産銀企業である。