ニュース・フラッシュ
2005年5月10日
アルマティ
酒田 剛
カザフスタンの鉱業大手3社、業務協力に関する協定を締結
地元業界紙は5月3日、カザフスタンの大手鉱業企業であるKazzink、Ulba Metallurgical Plant(UMZ)、Ust’Kamenogorsk Titanium-Magnesium Combine(UKTMK)の3社が業務の幅広い分野で協力を行うことに合意し、協定を締結したと伝えた。3社はいずれも東カザフスタン州の州都Ust-Kamenogorskに生産拠点を構えており、生産、研究開発、環境対策、社会活動の各分野で積極的に情報交換を進め、条件面で相互に利益が得られれば、技術・コンサルティング部門で具体的な提携を図りたいとしている。
東カザフスタン州は、カザフスタンの中でも特に鉱物資源に恵まれた鉱業関係の生産活動が活発な州だが、環境汚染やエネルギー供給などの深刻な問題に直面している。今回の協力の背景には、3社が取り組まなければならない、このような共通の課題がある。
KazzinkはGlencore社(スイス)が最大株主の垂直統合型企業として鉱山から亜鉛・鉛・インジウムなどの精錬を、国営原子力公社Kazatompromが90%を所有するUMZはウラン・ベリリウム・ニオブ・タンタルの生産を、UKTMK(Specialty Meatals社(ベルギー):66%)は世界的メーカーとしてスポンジチタンの生産を、それぞれ行っている。
