ニュース・フラッシュ
- 鉱種:
- 銅 亜鉛 ベースメタル
カナダ・Bras社、メキシコ・ボリバール銅・亜鉛鉱山、9月から日量9,000tに増産
カナダ・モントリオール市に本社を置き、メキシコ・チワワ州都チワワ市に現地法人を有するDia Bras Exploration社HP等によれば、Bras社は、100%権益所有のボリバール(Bolivar)鉱山の銅・亜鉛鉱石(スポットデータ最高値:銅4%、亜鉛20%)の生産量を5,100t/日から、2005年9月からは9,000t/日に増産する計画と報じた。
ボリバール鉱山は、チワワ市から国道沿いに南西約300km離れたシエラ・マドレ山脈のシナロア州との州境近隣に位置し、この地域は、往年から銅・金を目的に掘削した旧鉱が点在するスカルン型鉱床胚胎のポテンシャルが高い地帯である。
鉱石は、同鉱山から車両-鉄道-車両(約250km)で運搬し、マルポサ選鉱プラントで亜鉛精鉱と金銀含有の銅精鉱を計約3,000t/月を生産する。
Bras社は、ボリバール鉱山を含め45km2の鉱区を保有する。カナダの著名な地質エキスパートDr. Meinert氏の調査結果によれば、この鉱区内に存在する貫入岩周辺には、主に亜鉛スカルン及び採掘中品位よりも高い銅スカルンが観察されるという。
また、この銅・亜鉛型スカルンは、グルーポ・メヒコ社のソノラ州カナネア鉱山(年産15万t程度の銅を産出、マインライフ70年以上)の構造と類似しており、数億t以上の鉱物を含む可能性ある鉱化地帯と報じている。
現在の同鉱山の確定埋蔵量は約1百万tであるが、今後の探鉱結果が大いに期待される。
