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- 鉱種:
- 金 ベースメタル
カナダ・Goldcorp社、メキシコの未開発金鉱床に着目
Goldcorp社はTeck Cominco社が管理するプロジェクトも含めたメキシコの未開発金鉱床に目を向けている。同社の新社長Ian Telfer氏は新しい合併企業“Goldcorp社”を売り込むためニューヨーク金融市場を訪れ、「これからの戦略は北南米の買収を継続的に行うことで、現在の金年間生産量120万ozを200万oz以上に成長させたい」と意欲を語った。
Goldcorp社は5億USドルの資金を有し、また融資限度額を5億USドルにする交渉も行っており、これらの資金で買収を行う考え。Goldcorp社はすでに、メキシコに3か所の鉱区を持ち、このうち、隣接した二つの鉱山を共同生産させ、年間生産コスト1ozあたり200ドルで30万ozの生産量を予定している。また同社が21%所有するEl Limonプロジェクト(金埋蔵量300万oz)の残りの79%を所有するTeck Cominco社とも全面買収にむけた交渉が始まっている。同社はメキシコを中心にアルゼンチン、ブラジル、チリなども視野に入れていきたいとしている。
現在、世界最大の銀生産国として知られるメキシコは、金の主要産地としても世界的な地位を切望しており、政府関係者は同国の魅力的な投資環境をアピールしている。カナダの鉱山会社、約125社がすでにメキシコで探鉱開発を進めているが、メキシコ南部のほとんどはまだ未探鉱だという。一方、カナダ国内は探鉱が進んでおり、新しい大規模な鉱床が見つかる可能性が少ないため、Goldcorp社はカナダでの探鉱は期待していない。
