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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ベースメタル
2005年5月31日 リマ 辻本崇史

ペルー・Yanacocha金山のSan Cirilo鉱床探鉱が地元住民の反対により休止

 地元紙(5月26日付)他によると、Yanacocha鉱山社(Newmont/Buenaventura)は、初期的な探鉱段階にあるSan Cirilo金鉱床(酸化鉱)の探鉱を、地元住民の反対により休止すると発表した。
 これによると、本金鉱床の開発による水質と大気の汚染を危惧する地元住民が、本鉱床に対する探鉱を継続した場合、過激な抗議行動に出ると表明したことから、鉱山側はこれを回避するため探鉱活動の休止を決定し、ボーリング機材等を現地より撤収した。
 鉱山側は、本金鉱床の開発に対し地元住民は賛成派と反対派に分かれているが、今後、反対派とは対話による解決を図り、探査再開を目指すとしている。
 同金山の権益を有するNewmont、Buenaventuraの両社は、Yanacocha金山のCerro Quilish金鉱床、両社のJ/Vで進めるLa Zanja金鉱床の探鉱開発に際し、2004年来、地元住民による過激な抗議行動を受け、最終的に探鉱開発活動を休止せざる得ない状態となった経緯があり、今回の措置は、このような事態を未然に防ぐ意図があるものと思料される。なお、La Zanja金鉱床の探鉱開発は、その後、地元との対話により関係が改善したことから、最近、探鉱開発を再開した。

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