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ニュース・フラッシュ

2005年6月4日 メキシコ 権藤 浩

カナダ・グレンカーン社、ニカラグア・リモン鉱山の労働組合との合意でスト回避

 トロントに本社を置くグレンカーン・ゴールド(Glencairn Gold)社は、ニカラグア・リモン(Limon)郡リモン村に位置するリモン金鉱鉱山(鉱脈型・坑内採掘)の2つの労働組合との合意が5月26日に成立し、ストライキが回避できたと報じた。
 リモン鉱山は、1941年から坑内掘による小規模な採掘が開始され、2003年末に現グレンカーン社が権益取得し、2004年は約1.4tの金を産出している。また、同社は、コスタリカでも、ベジャビスタ(Bellavista)金鉱山(露天採掘)を現地法人によって操業している。
 ニカラグア地元紙によれば、現在、労働者約460人の内75%が2労働組合に所属するリモン鉱山では、1994年以来1度も昇格がなかったという。グレンカーン社は、2組合との間で、組合側からストライキ突入を脅されつつ、昇給、労働条件等の冷静な交渉が継続されていた。
 組合との合意内容は、今後2年間の給与時給払い、現行給から8%昇給、福利厚生費の支給、合意締結日から3か月後のボーナス支給、労働日数を週6日から週7日に変更、である。
 同社としては、コスタリカ・べジャビスタ鉱山が2005年8月から9月に操業開始予定であり、合せて年間3t以上の金産出を期待している。

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