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ニュース・フラッシュ

2005年6月6日 メキシコ 権藤 浩

カナダ・W.シルバー社、メキシコ・ペニャスキト鉱区を2006年1四半期から生産開始計画

 5月末、バンクーバーに本社を置くW.シルバー(Western Silver)社HP等によると、同社は、メキシコ・サカテカス州北部コンセプシオン・デル・オロ市の西27km(サンルイスポトシ州都から高速道を北140km、コアウイラ州境)に位置する、浅熱水性金・銀・鉛・亜鉛鉱床のペニャスキト鉱区を、2006年第1四半期から生産開始する計画と公表した。
 この鉱区は、古くから小規模な銀採掘が行われ、1994年からKennecott社の組織的な探鉱により1996年に大規模な鉱染状鉱床チレ・コロラド(Chile Colorado)鉱体を発見、1998年にW.シルバー社が同権益を取得し、現在までに2鉱体のFSを終了した。
 ペニャスコ鉱体は、硫化物で銀4千t、金84t、鉛48万t、亜鉛1百万tの金属含有量で、同社は、露天掘により、2006年第1四半期から地表部の金・銀酸化帯を湿式製錬により金・銀を採取、2007年半ばから硫化物を浮遊選鉱処理する計画という。
 また、チレ・コロラド鉱体は、埋蔵鉱量98百万t、平均品位が銀36.7g/t、金0.36g/t、鉛0.34%、亜鉛0.93%を見込み、2006年第1四半期から同工法で地表部酸化帯を採掘する計画という。
 W.シルバー社は、2005年中に同鉱区内で50,000mのボーリング計画を有し、半分以上は2鉱体の更なる確定鉱量の把握に努め原則自社開発を目指すが、鉱区内の更なる埋蔵量増量等を目指して複数企業と機密保持協定に署名したとも報じた。

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