ニュース・フラッシュ
2005年6月6日
バンクーバー
中塚 正紀
PricewaterhouseCoopers社、鉱業見解レポートを発表
PricewaterhouseCoopers社は2005年の見通しを示したレポートを発表した。これによると、鉱業の利益が倍増した2004年に続き、2005年の見通しも明るいことを示唆。需要量、特に中国需要の増加で、鉱山会社世界トップ40社の2004年純利益総額は2003年の132億USドルから111%増え279億ドルとなった。総収入は39%増え、1840億ドル。
同レポートでは、金属市況の循環の頂点にあるというより世界の需要の構造的な変化を経験しつつあり、こうした兆候が2005年の見通しを明るくさせていると指摘。現在各社が直面する一番の課題は、配当金増額の要求が投資家から求められる中、増え続けるキャッシュフローをいかに有効活用するかということである。我々はいくつかの企業が埋蔵量を増加させるため、企業買収を行うのを見てきたが、鉱業の将来を考えるとこれは持続的な方法ではない。過去2年と同様のペースで需要が増え続けるなら、埋蔵量を維持するために探鉱投資額を増やす必要があるだろうと強調している。
