ニュース・フラッシュ
2005年6月6日
シドニー
久保田博志
BHP社、WMC社を買収
地元紙等によるとBHP Billiton社は、WMC社買収の期限としていた6月3日、WMC社の権益72.99%を取得し、これまでに取得した分とあわせてWMC社の権益80.56%を取得した。
BHP社は、残りの株主に対して更に2週間買収期間を延ばすと提案している。約20%の個人投資家はWMC社の株式買収には応じないとの予想に反して、株式は既に売却されており5~10%程度の株主が売却に難色を示している程度と見られている。
BHP社は、WMC社の事業見直しを急ぎ、WMC社の役員会にBHPから役員を送り込むとしている。
Olympic Dam鉱山をはじめとするWMC社の資産は、BHP社を世界第2位の銅生産者、世界第3位のニッケル生産者に押し上げ、更に、世界のウラン資源の38%を占めることになる。一方で、BHP社は生産規模が急増するPilbara鉄鉱山やRavensthorpラテライト・ニッケルプロジェクト等の開発費の増大に直面している。
