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ニュース・フラッシュ

2005年6月7日 サンティアゴ 中山 健    2005. 6. 6 北京 納 篤

CODELCO、中国Minmetalsと協定締結

5月31日付け地元紙等によると、CODELCOは中国Minmetals社と鉱業投資と鉱石供給に係る協定書に調印した。中国は銅資源の確保、一方CODELCOは同国の銅鉱山開発における資金調達という課題の一部が前進したことになる。調印は5月31日北京において、CODELCO Villaruz総裁とMinmetals Zhou Zhongshu社長の間で行われた。契約の詳細は定かでないが、第1段階として、Minmetals社はCODELCOに対して550百万USドルの資金を提供し、Minmetals社は、その見返りに15年間に亘って年間57,000tの銅の供給を受ける。最大2,000百万USドルに達するまでこの取引を繰返すことが出来る。Villaruz総裁は、4月中旬にCODLECOの鉱山開発資金調達のために民間資本導入を提案したがその後周囲の反対からその提案を取下げた経緯がある。今回の協定は、借款というよりもむしろ国際価格で行われる先物販売で、民間資本参加を拒否する世論に逆らわずかつ借金以外の方法で資金調達の出来る方法ということになる。この協定書のほかに、CODELCOはMinmetals社に対してGabyプロジェクトに、過半数以下の25から49%まで資本参加するオプション権を与えた。Gabyプロジェクトは、チリ第II州Chuquicamata鉱山の南約110kmに位置するポーフィリー銅鉱床で、2007年から年間170,000tのカソードを生産する計画。開発費は、600百万USドルと見積もられている。
中国五鉱集団は2004年5月末、チリ鉱業大臣が中国を訪問した際、同大臣はGaby銅鉱床開発プロジェクトの共同開発に関し前向きの回答をしていた。また、2004年秋には胡錦濤国家主席がチリを訪問し、銅資源確保について積極的に資源外交を行ない、国レベルの鉱業協力に関する覚え書きを締結するとともに、両国に推進委員会を設置していた。また、中国五鉱集団は幾つかの国際資源企業と共同で探鉱プロジェクトに参画すべく、鋭意検討中であることを明らかにしており、その中で具体的なプロジェクトとしてCodelcoが所有するGaby銅鉱床開発プロジェクトを挙げていた。

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