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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ベースメタル
2005年6月7日 調査部 西川信康

フェルプスドッジ社、4銅山の開発戦略に言及

 業界紙等によると、フェルプスドッジ社は2011年までに21億ドル~26.5億ドルを投資して、4つの銅鉱山開発を推進する計画で、これにより、年産58.5万t~80.5万tの銅が生産される見通しであることを明らかにした。
 一つ目は、住友金属鉱山とともに進めているペルーのCerro Verde鉱山の拡張プロジェクトで、8.5億ドルの開発費を要して、2006年末までに生産を開始し、最初の10年間は年産18万tの予定。マインライフは34年。
 二つ目は、米国アリゾナ州Safford・SX-EWプロジェクトで、2006年に開発が始まり、2008年初頭の生産開始を目指す。初期投資額は4~4.5億ドルで年産10万t~12万tの銅カソードを生産予定。
 Saffordより数か月遅れて開発が開始されるコンゴ民主共和国のTenke Fungurumeは、他のプロジェクトに比べカントリーリスクがあるものの、品位が非常に高いことから(銅3%、コバルト0.3%)期待されているプロジェクトで、初期投資額は2億ドル~6億ドル、当初は年産5万t前後でスタートし、最終的には年産14万tまで拡張する計画。
 最後は、チリのEl Abra硫化鉱プロジェクトで、2010~2011年までに生産開始の予定。初期投資額は6.5億ドル~7.5億ドルで、最初の10年間は年産18万t~27万tを計画し、マインライフは15年~25年と見込んでいる。

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