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- 銅 ベースメタル
国際銅研究会の月報(2005年6月)
国際銅研究会は、6月9日、世界の銅需給に関する2005年3月速報を発表した。2005年3月の見かけ地金需給は2.6万tの供給不足となった。しかしながら、季節調整後の見かけ地金需給は2.1万tの供給過剰となった。2005年第1四半期(1~3月)の見かけ地金需給は5.9万tの供給不足(前年同期は45.2万tの供給不足)、季節調整後は2.5万tの供給過剰(前年同期は36.4万tの供給不足)となった。季節調整前の見かけ地金需給が供給過剰から供給不足に戻った主な理由は、米国の1月及びEUの2月の消費データが修正されたためである。
2005年第1四半期(1~3月)の世界地金消費は、前年同期比5.5%減の403.2万tとなったが、2003年の第1四半期より3.8%増のレベルにある。2005年第1四半期(1~3月)の地域別地金消費は、米国11%減、EU 15か国15%減、韓国8.5%減、日本13%減、中国6.4%増となっている。
一方供給サイドでは、2005年第1四半期(1~3月)の世界鉱石生産は、前年同期比7.5%増の354.3万t、2005年第1四半期(1~3月)の世界地金生産は、1次地金生産が5.5%増、2次地金生産が5.3%減となり、合計で前年同月比4.1%増の397.3万tとなった。第1四半期中の製錬所稼働率は約80%と低迷した。
2005年5月末在庫は、主要金属取引所(LME、COMEX、SHFE)合計で92,930tとなり、先月末から12,656t減少した。LMEとCOMEXで減少、SHFEでは増加した。2004年末のレベルからみた在庫レベルとしては31,359t減少した。2005年5月のLME cash price平均は3,249.1USドル/tであった。
