ニュース・フラッシュ
2005年6月14日
サンティアゴ
中山 健
アルゼンチン・Agua Rica鉱床開発費10億ドルに
6月9日付け地元紙等によると、Agua Rica鉱床の100%権益を有するカナダのジュニアカンパニーNorthern Orion社は、Agua Rica ポーフィリー銅・金・モリブデン鉱床の露天採掘準備、鉱山機械購入、選鉱プラント建設およびインフラ建設を含む開発コストは約10億ドルに達するだろうと発表した。現在Northern Orion社はフィージビリティースタディーの一環としてボーリングを実施しているが、ボーリングの本数が十分でなく、フィージビリティースタディーの終了は当初予定の2005年末からやや遅れて2006年第1四半期になる見込み。また同社は既に、ファイナンスのための銀行シンディケートの選定を終えている。
Agua Rica鉱床は、現在アルゼンティンで唯一操業中の銅鉱山であるBajo de la Alumbrera鉱山の東約6kmに位置する。最新のデータではAgua Rica鉱床の規模は、カットオフ品位銅:0.2%で、確定(measured)および推定(indicated)資源量は14.6億t、銅:0.44%、モリブデン:0.03%、金:0.19g/t、金属量では、銅:6.4百万t、モリブデン:437,263t、金:8.9百万oz。
開発計画では、露天採掘で、日産70,000t、マインライフ30年以上で最初10年間の年間金属生産量は、銅:148,000t、モリブデン:4,900t、金:116,000ozとされている。
