ニュース・フラッシュ
2005年6月14日
リマ
辻本崇史
ペルー・Antamina鉱山で地元住民による小規模デモが発生し数人が負傷
地元紙(6月7日付)他によると、Antamina鉱山社は6月6日、6月4日に同鉱山の地元住民約70人が道路建設等を求めてデモを行い、一部が鉱山敷地内に乱入し暴力的行為に及んだことから警察が出動し、これを鎮圧・退去させたと発表した。この事件で、住民側に数人の負傷者が出た模様であるが、操業への影響は出ていない。
これらによると、今回のデモ行為は、道路建設の他、住民側が鉱山開発に起因するとする環境汚染、家畜被害等に対する賠償を求めたもので、Tintaya銅山で大きな騒動となった、地元住民によるデモ行為との類似性が指摘され、この影響が大きいとの見方が支配的である。
ペルー鉱業界では、Tintaya銅山騒動の各方面での悪影響が懸念されているが、今回の事件はこの影響が大きいと考えられ、他の操業鉱山への更なる波及的な影響が危惧される。
