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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ベースメタル
2005年6月14日 調査部 西川信康

チリの電力会社、アルゼンチンの天然ガス供給削減政策により、銅鉱山への電力供給に影響を懸念

 業界誌等によると、北部チリの電力会社であるElectroandina社長は、アルゼンチン政府が近隣の南米諸国に天然ガス供給を制限するエネルギー政策を維持し続ければ、チリの銅鉱山へのエネルギー供給に影響を及ぼしかねないと言明した。現在、チリ側への供給量は2004年第1四半期のレベルまで凍結されているという。Electroandinaは現在、第2州にあるCODELCOが所有しているチュキカマタ鉱山、エルアブラ鉱山、ラドミロトミック鉱山に電力を供給しており、現状の天然ガスの供給レベルがこれ以上低下すると、新規の鉱山プロジェクトに影響を及ぼすものと懸念している。
 また、同社は鉱山に安定的に電力を供給するために石炭や石油の代替もあるが、これらコモデティ価格が高騰しており、鉱山側と電力契約に関する再交渉が必要であると強調している。

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