ニュース・フラッシュ
2005年6月21日
サンティアゴ
中山 健
アルゼンチン・Rio Negro州シアン使用禁止か
6月16日付け地元紙等によると、アルゼンチン南部Rio Negro州知事は、同州のCalcatreuプロジェクトでカナダのジュニアカンパニーであるAquiline Resources社から申請のあった環境影響調査(EIS)を拒否したと発表した。同知事は、Rio Negro州で水銀もしくはシアンを使用するいかなるプロジェクトも禁止すると述べている。Rio Negro州では、鉱業にシアンもしくは他の毒性のある試薬の使用禁止規制をもうけるか否か現在評価中であるが見通しは厳しい。
隣接するChubut州Esquel金鉱床開発でシアンの使用に対して地域住民および環境団体が反対し、事実上開発が出来ない状況になっており、今後パタゴニア地域でシアンを使用した金鉱山開発に影響がでることは避けられない状況となってきた。
Aquiline Resources社は、Calcatreuプロジェクトで43.5百万ドルを投資し、マインライフ7年のうち最初の4年間で年間97,000ozの金および580,000ozの銀を生産する予定。
