加・EuroZinc社、追加的債務削減を発表

　EuroZinc Mining社(加)は、6月22日、Boliden社(スウェーデン)からの10百万USドル融資の返済を行ったことを発表した。この融資は、銀行からの100百万USドル融資とともに、2004年6月のポルトガルNeves-Corvo銅鉱山獲得のための資金に使用されたものである。また同社は、2005年後半の平均銅価格が1.40ドル/lbとなった場合には、この100百万USドルの銀行融資は、2005年末までに40百万USドルまで削減される、同時に2004年12月にNeves-Corvo銅鉱山の旧所有者の価格参加権買収に使用された48百万USドルの融資も2005年10月までに払い戻されることが期待されるとしている。同社では、この合計118百万USドルの債務削減が同社のバランスシートを著しく強化し、他のプロジェクト実施や買収が可能となるとしている。Neves Corvo鉱山は、Rio Tinto社が49%、Empresa Desenvolviment Mineiro(EDM：ポルトガル国営企業)が51%の権益を有していたが、ポルトガル政府による入札で同社が落札。2004年6月、同社が権益100%獲得した。2004年のNeves-Corvo銅鉱山の採掘処理鉱石は190万t、鉱石品位は銅5.71%、銅精鉱品位は23.9%、精鉱中の銅金属量は95,687tであった。