ニュース・フラッシュ
2005年6月28日
サンティアゴ
中山 健
CODELCOの不透明性に対する批判
6月24日付け地元紙等によると、去る5月31日の中国Minmetals社との銅供給と資金提供に関する協定締結に係る手続きおよびその内容の不透明さに対し批判が相次いでいる中、今度はCODELCO発注工事契約の不透明性が持ち上がった。
CODELCO前副総裁のEsteves氏がコンサルタント会社の共同経営者でありながらCODELCOから34.5万ドルを受け取っていたこと。Esteves氏は現公共労働大臣の兄弟。またCODELCOとLagos大統領の義兄弟の所有する環境コンサルタント会社との契約が問題とされた。環境コンサルタント会社は、CODELCOからコンサルタント契約料91.4万ドルを受取っている。国会は6月22日に公営企業と政府幹部ファミリー企業との契約を調査する委員会設置を承認した。一方、CODELCOは、会計検査院に対してコンサルタント契約を再検査するよう要請するとともにホームページで過去7年間で25万ドル以上の契約をしたコンサルタント会社を公表した。このためCODELCO発注事業に一部遅れが出て来ている模様。
