ニュース・フラッシュ
2005年6月28日
サンティアゴ
中山 健
Los Pelambres鉱山廃さいダム建設承認に地元住民グループがクレーム
6月23日付け地元紙等によると、既に第IV州環境委員会(COREMA)の承認を得ているLos Pelambres鉱山廃さいダム建設計画に対して、地元住民らが水源の汚染と文化遺産の破壊に繋がるとして反対している。El Mauro廃さいダムは、上流のLos Pelambres鉱山からの排泥水17億tを溜めるもので450百万ドルの投資が予定されている。第IV州のCaimane地域住民グループは、国家遺跡カウンシル(National Monuments Council)と水道局(General Water Authority)の調査が終了する以前の2004年4月に州環境委員会によって変則的に承認されたものであるとクレームを付けている。反対グループのスポークスマンは、El Mauroプロジェクトが既に承認されていることは承知しているが、変則的な承認について法廷に持ち込む前に、その正当性を検討することになろう。Caimaneの住民に対してダム建設が影響を及ぼすことを国は知って欲しい。先住民の数百に上る遺跡が危機にさらされることになる。セルロース工場による環境汚染やPascua Lamaで起こった同じことがここで発生しないことを期待すると述べている。
