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ニュース・フラッシュ

2005年6月28日 調査部 鈴木 徹

中国では、今夏も電力不足の予測

 業界誌等によれば、中国では2004年夏のピーク時に35百万kWの電力不足となり、その後、発電能力を増強させたが、電力需要が2004年比12.3%伸びることから、2005年も夏のピーク時には30百万kWの電力不足となる見込み。石油化学、鉄鋼、セメント、機械製造、非鉄金属部門が電力を多く消費し、中国全体の電力の49.1%を消費するとのこと。電力不足が深刻になれば、製錬所は休止に追い込まれかねない。タングステン、亜鉛、鉛、ニッケル、貴金属は原料となる鉱石も不足していることから、これら金属の生産状況は電力不足となる夏場を迎えて、頭打ちとなることが懸念される。

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