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ニュース・フラッシュ

2005年7月5日 サンティアゴ 中山 健    2005. 7. 2 バンクーバー 中塚正紀

チリ・Zaldivar鉱山(Placer Dome社)7月4日ストライキ突入

Zaldivar鉱山労働組合は、7月4日(月)ストライキに突入した。6月29日付け地元紙等によると、組合側は23日(木)にストライキ権行使を決定しており、管理者側と賃上げ問題で合意に至らない場合には7月4日(月)からストライキに突入することが決定されていた。組合側は、28日(火)に行われたチリ労働省の仲裁による調停を拒否し、再度29日(水)夕刻交渉が行われている。Placer Dome社幹部は、会社側はまだ組合側と交渉を継続することに合意しており、最悪の事態も予想しているが楽観視しているとコメントしていた。組合側の6~10%の賃上げ要求に対して会社側は、3.5%の回答をして平行線をたどっている。チリの労働団体であるチリ労働者連盟(FTC)とチリ鉱業連盟(FMC)は、Zaldivar鉱山は2004年170百万ドルの純利益をあげており、現行銅価格で更に利益を上げている中で会社側の提示した賃上提示には納得できないと会社側を批判している。Zaldivar鉱山は2004年147.6千tのカソードを生産し、2005年約15万tの生産を予定している。銅在庫が逼迫しているなか、ストライキが長期化した場合銅マーケットへの影響が懸念されている。

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