ニュース・フラッシュ
2005年7月5日
バンクーバー
中塚正紀 2005. 7. 5 バンクーバー 宮武修一
アイバンホー社・豪州クロンカリ探鉱プロジェクトにプレーサードーム社が参入
Ivanhoe Mines(バンクーバー本社)は、6月27日、探鉱実施中の豪州クロンカリプロジェクトの一部についてPlacer Dome社 豪州子会社であるPlacer Pacific (Osborn)社と新たに探鉱契約を締結したことを発表した。探鉱はIOCG型の銅金鉱床を対象としており、契約範囲はPlacer社の有するOsborn鉱山25km北方のIvanhoe社鉱区114.5km2。これはクロンカリプロジェクトの8%の面積に相当する。Placer社による探鉱は将来のOsborn選鉱所への給鉱を重視したもの。契約は、2005年10月末までにPlacer社が2百万豪ドルを投じて探鉱することにより任意の鉱徴に対して50:50のJVを設立することができるという内容。Placer社による探鉱の結果、10百万t以上の鉱量が新たに獲得された場合、同比率にて両者が権益を保有。仮に10百万t未満の鉱量かつOsborn選鉱処理に給鉱可能な鉱石の場合、Placer社は2007年10月末までに3百万豪ドルを投じることにより85%の権益を獲得するオプションを有する。このオプション行使の場合Ivanhoe社の15%はフリーキャリー権益となりIvanhoe社支出は生産段階まで生じない。 Ivanhoe社は2003年9月よりクイーンズランド州北西部の1450km2の自社鉱区を対象にクロンカリプロジェクトを実施しているところ。2005年5月にはSwan鉱徴地の試錐結果が公表され注目を集めたが、Swan鉱徴地は今回の契約範囲の北25kmに位置しており、本契約範囲の外。
