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ニュース・フラッシュ

2005年7月6日 メキシコ 権藤 浩

GM子会社アサルコ社、7月2日ストライキ突入

 グルーポ・メヒコ(GM)社HP等によると、米アリゾナ州に本社を置くGM社子会社アサルコ(Asarco)社のアリゾナ州レイ鉱山において、全米鉄鋼労組(USW)に加盟する組合員約750名が、7月2日の労働協約を巡る労使交渉不成立を理由にストライキに突入したと発表した。
 今回のストライキ突入には、組合側は経営者側に対して6月30日までに交渉不成立ならばストライキ突入と宣言していたが、翌週の交渉再開でストライキ突入は延期すると思われた。
 アサルコ社は、ストライキ突入後も非組合員で操業を継続するが、このストでアサルコ社の銅生産量の約50%に当るレイ鉱山の年間生産量10~12.5万tに影響が出るという。GM社は、1999年にアサルコ社を買収したが、アサルコ社は、米国労働者の雇用コスト高により米国はじめ世界でも最も生産コストの高い会社の1つで、更に、管理、環境対策、法定費用、退職金及び年金の高騰により、2005年第1四半期の純益は2004年同期比1/8の2百万ドルに留まった。
 このため、GM社は、組合側と厚生福利や年金等の削減交渉を行ってきたが、今回の交渉決裂により組合側がストライキ突入したもの。

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