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ニュース・フラッシュ

2005年7月12日 サンティアゴ 中山 健

チリ・アドバンスト・ステージ探鉱案件情報

 最近の地元業界紙によると、アドバンスト・ステージの探鉱案件であるCerro Casale、RegalitoおよびSiera Gorda案件の最近の動向は以下のとおりである。Placer Dome社はチリ第Ⅲ州Cerro Casale案件(ポーフィリー金・銅鉱床)の最新のフィージビリティースタディーの修正を行っており、2005年後半には開発の意思決定をする予定。開発費16.5億ドルで、年産975,000オンスの金と130,000tの銅を18か年間に亘って生産する計画と言われている。
 Regalito社は、チリ第Ⅱ州のRegalito案件(ポーフィリー銅鉱床)の9か月間の銅リーチング試験において最初の2か月で、酸化銅で83%、硫化鉱で44.6%というハイスピードの銅回収期間と硫酸使用量減が可能であるとの試験結果を得た。回収率と回収期間は、通常酸化鉱の場合50~100日間で75~80%、硫化鉱の場合250~600日間で70~80%と言われている。また硫酸使用量は、通常では酸化鉱で10kg/tと言われている。同鉱床は、カットオフ品位銅0.25%で確定・推定資源量が6.28億t、銅品位0.43%、予測資源量が1.31億t、銅品位:0.41%とされている。
Quadra Mining社は、チリ第Ⅱ州のSiera Gorda案件(ポーフィリー銅・モリブデン鉱床)の資源量を見積った。それによるとカットオフ品位銅0.34%で推定資源量(硫化鉱)は、2.15億t、銅:0.38%、モリブデン:0.066%。このうちカットオフ品位銅0.6%で96.6百万t、銅:1%。更に予想資源量は、カットオフ品位銅0.2%で1.82億t、銅:0.37%と計算されている。現在酸化鉱の確保を目的として1,500mのRCボーリングを実施中である。

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