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- ニッケル レアメタル
ブラジルCVRD 2008年からCarajasでニッケル生産開始へ
ブラジルCVRDは7月5日Carajas Vermelhoニッケル鉱床の開発を承認したと発表した。Vermelhoニッケル鉱床はCVRDにより1974年に発見されたラテライトニッケル鉱床でCarajas鉄鉱床の南70km、2004年生産を開始したSossego銅鉱床の東15kmに位置する。埋蔵量4,000万t、Ni品位:1.55%で年間46,000tのニッケルと2,800tのコバルトを40年間にわたって生産する計画で、2006年2月から建設を開始する。開発コストは12億ドルで2008年第4四半期から生産を開始する。ニッケル回収方法は、5か年に亘る研究の結果、操業が最も安定しており、環境問題、労働衛生・安全上最もリスクの少ない方法として高圧酸抽出法(HPAL)法を採用した。実収率は96%以上で、LMEグレードのニッケルカソードの生産が可能。CVRDは鉄鉱石、ペレット、合金鉄、カオリン、石炭および銅(Sossego)、ボーキサイト(Paragominas)に加えニッケルを生産することになり資源総合会社になる。
CVRDはVermelho鉱床のほかにSão João do Piauíニッケル鉱床プレF/S、Goiás,州、São Paulo州およびParaná州でも探査を行っており、これらが生産を開始すればCVRDのニッケル生産規模は年産100,000tとなり世界第5位となる。現在ブラジルではCodemin(Anglo American)、Niquel Tocatins(Votolantim)およびSerra da Fortaleza(Votolantim)が年産32,000tのニッケルを生産している。
