ニュース・フラッシュ
2005年7月19日
バンクーバー
中塚正紀、宮武修一
加:テックコミンコ社Trail精錬所でストライキ濃厚
Teck Cominco社はTrail鉛・亜鉛精錬所において労働組合がストライキを決行する場合、期間中Trail鉛・亜鉛精錬所の操業を休止することを15日付けで報じた。同精錬所の4年間の雇用契約は5月31日をもっていったん失効。その後、契約更改に係る労使交渉は、同社の空前の利益を前に難航していた。スト回避期限とされた7月14日の交渉決裂に伴い、もはや実施は濃厚。BC州の調停人を通じて、現在も対話のチャンネルは開かれているもの、7月19日までにストが組まれる可能性が高いとされる。Teck Cominco社は、スト期間中の売上減の一部は、Waneta水力発電の余剰電力の買電により相殺されるいう。
2004年、Trail鉛・亜鉛精錬所は亜鉛地金296,000t、銀地金19.7百万oz、鉛84,300t、インヂウム41.8tをそれぞれ生産。また水力発電所の余剰電力として一時間当たり957ギガワットを買電した。Trail精錬所単身の売上額は10億ドルと会社全体の約30%を、また利益は135百万ドルと同社営業利益の12%を占める。労働組合としてはUSWA Local 480(生産スタッフ1,035人が加盟)およびLocal 9705(200人の技術・事務スタッフ)の二つが存在する。
