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ニュース・フラッシュ

2005年7月22日 バンクーバー 宮武修一

ネバダ州ロビンソン鉱山の生産開発計画

 地元紙等によると、ネバダ州Robinson銅金鉱山を操業するバンクーバーのQuadra Mining社は、ピット内の地滑り問題を踏まえた今後の短期生産開発計画を発表した。
 2005年第2四半期中、例年にない降雨から、Tripp Veteranピットの北側部分の地盤が緩んだ。対応として、採掘機械を現場に移動し400万tの土砂を取り除く作業を行った。6月末で対策工事は収束しつつあり、大型機械は元来の採掘現場に復帰、現在は油圧シャベルと小型トラックで土砂撤去作業が続けられている。撤去期間中は選鉱工程にも影響が及び、土砂が混在する複雑な鉱石を処理する関係で精鉱品位は低下した。一連のピット地盤対策の結果、Robinson鉱山の2005年の産銅量は133百万ポンド(約6万t)と年初計画の147百万ポンドから低下する見通し。他方、年間産金量は66,000oz(約2t)と計画から6%程度増加させる関係で、キャッシュコストはポンドあたり1.09USドルと変わらず。
 Quadra Mining社はまたRobinson鉱山に新たにモリブデン精鉱の生産ラインの追加を検討している。2006年スタートを目処に今後775万USドルを投入、年間725tのMoS2の生産を見込む。

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