ニュース・フラッシュ
2005年7月25日
メキシコ
権藤 浩
メキシコ・ドゥランゴ州政府、鉱業開発促進プログラムを策定
業界情報によると、7月中旬、メキシコ国内での州別産金量第1位、産銀量第2位を誇るメキシコ・ドゥランゴ州政府カルロス・ロモ鉱山局長が一般に公表した内容として、同州政府は、鉱区域1km2以下の中小鉱山支援を目的として、中小鉱山向け成功払無利子融資制度、地元の中小鉱山からの鉱石処理選鉱プラント建設を計画し、将来的な製錬プラント誘致も含めた一体的な鉱業開発促進プログラムを策定し、推進していると報じた。
同プログラムの主な内容は、次の3段階で構成されているという。
<鉱山開発>
中小鉱山は、連邦政府から探鉱資金として審査を経て1百万ペソ(約9.5万USドル)の成功払無利子融資を受け、成功した場合は更に2.5百万ペソ(約23.6万USドル)の追加無利子融資を受けることができる。
<選鉱プラント建設>
同州政府は、選鉱プラント建設費用17百万USドルのため民間セクター及び世銀からの資金調達を行う。選鉱プラントは、日産2,000tの精鉱処理能力を計画し、既に鉱石供給地帯から150km以内に用地確保済で、2006年初頭から18か月(2007年下半期)後に建設開始を計画する。
鉱山局長によると、選鉱プラントは100社以上の中小鉱山からの高品位金・銀含有多金属鉱石の供給が必要であるが、現時点では33事業者を確保しているという。
<製錬プラント>
製錬会社の誘致を積極的に斡旋する。
製錬プラント>選鉱プラント建設>鉱山開発>
